当て逃げの場合の補償の範囲のお話。

 

1財産的損害
当て逃げされたとき,自身の加入する保険でどのような補償がされるのでしょうか。
上述のとおり,自身の加入する任意保険に,車両保険が付帯されていれば,車両保険での補償を受けることができます。では,車両保険は,どの範囲まで補償してくれるのでしょうか。
車両保険は,契約時に車種・年式などによって,支払いの上限となる保険価額を決めて加入します。この保険価額の範囲内で,修理費が出ることになるのです。ただし,自動車は,月日が経過すると価値も下がります。車両保険の支払いは,時価額が保険価額を下回れば,時価額を限度にしか支払いを受けることができません。例えば,保険加入時に220万円の価値のある車に,保険価額200万円で車両保険を付けたとしましょう。半年後,この車両の時価額が180万円に下落していた場合には,たとえ200万円の保険価額を設定していても,180万円までしか補償されないことになってしまうのです。
このような事態を避けることができるのが,「車両価額協定保険特約」です。この特約を付帯しておけば,車両の時価額が下がっても,当初設定していた保険価額までは補償を受けることができます。
2精神的損害(慰謝料)
物損事故とはいえ,自身の車に思い入れもあるでしょうし,修理などの手続には多大な労力と時間がかかりますので,その精神的苦痛に対して慰謝料を請求したくなるものです。しかし,車両保険では,精神的苦痛に対する慰謝料は補償されません。また,仮に加害者が見つかっても,車両の損害については,慰謝料が認められることはありません。

つづきは、次回のブログに書きます。
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